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19年前といいますと…オレが生まれた年であり、生後まだ約5ヶ月になるという…。
そう考えると、生まれた年に公開された13号達を知っている同年代の人は、本当に珍しいかな~…としみじみ思います。
同時に、オレはもっと早く生まれていたらなぁと思うことも…(´∀`;)
生まれながらして、追悼日ってのも哀しい。
でも、悪役ってそんなもんか…(涙)
とにもかくにも、誰もやらなさそうな事だったのでやりましたけど…!
追悼日ながら、公式によってヒーローズで復活したんだから、その分哀しさふっ飛ばしてだな!
経験値2倍キャンペーンのお陰で、我が家のヒーローくんもLv40を突破しました…っ!
さぁ、第5弾も間近です!ラストスパート!
続きから、駄目文追悼日SSになります…。
当たり前の如く、シリアス…ですね(汗)
※三大から数年後の話。
一度破壊され、ドラゴンボールによって復活した13号とヒーローくん。
悟空に破壊される前から知り合っていたふたりだけれども、13号は“目的”と共に破壊前のヒーローくんの事を忘れていて…。
時期は夏、強い日差しが容赦なく照りつけ、青い空には大きな入道雲。
ふと、冷房の効いた部屋の日捲りカレンダーに目を向ければ、日付は7月“12日”。
今日は11日…何故か日付が飛んでいた。
「…どういう事だ?」
そういえば、今日はあいつの姿を見ていない。
12日の日付をよく見てみると、ひとつ前の紙が乱暴に破られた跡が残っていた。
「…あいつか?」
こんな事をするのは、あいつしかいない。
…とすれば、まだ近くにいる筈だ。
周囲を探れば、別室から感じられるあいつの弱々しい気。
何時もなら、笑顔で飛びついてくる筈…だが、今日は少し違う。
小さくため息をつくと、渋々あいつの許へ向かう俺。
「おい。」
「……。」
やつは、確かに別室のソファーで座っていた。
膝を抱え込んで、踞ったまま。
「お前か? 日付をひとつ飛ばしたのは」
「……。」
全くと言っていい程、微動だにしなかった。
自然に、俺の眉間に皺がよる。
「何とか言ったらどうだ」
「……。」
…仏の顔も三度まで。
仏など、クソくらえだが。
「…俺を怒らせたいのか?」
大きく物音を立てて、やつの腕を掴む。
その拍子に、ソファーに弾むように倒れた。
最初に飛び込んで来た光景は。
恐怖に脅える表情ではない。
「……!」
「…っ、…ご…め……。」
涙でぐしゃぐしゃになった真っ赤な顔だ。
思わず掴んだ腕を離し、身体を起こす。
…理解不能。
「…どうし」
ぎゅっ
俺の腕をすり抜け、小柄なやつの体は…俺の身体にしっかりと密着させた。
その短い腕を精一杯伸ばし、腰に回す。
何がしたいんだ…?
少年は抱き付いたまま、しゃっくりを上げていた。
「…今日…はね…、13号さんが…唯一壊された日だから……。」
「……む。」
…そう言えば、そうだったかも知れない。
数年前…まだ俺が指令に忠実だった頃。
事に失敗した俺は、無様にも腹を貫かれ全機能は完全に破壊されたのだ。
そして、ふと物心ついた頃。
“13号さん!”
俺の名を呼ぶ“こいつ”が隣にいたんだ。
…あの時。
完全に破壊された筈の俺が、どうやって蘇ったのか…今も謎に包まれている。
「…何故お前がその事を?」
「…、…そっか覚えてないんだよね。」
「…?」
おれは、前からあなたを知ってる。
そう、あの日……。
悟空とあなたが、戦う前から…。
+-+-+-+-+-+
「うらぁぁぁっ!!!」
遠いところで、悟空の声が轟いた。
その拍子に、あの人の声も。
知らなかった。
知りたくなかった。
優しかった。
あなた達の “目的” が…。
「あ…あぁ……。」
おれは流れる氷河の上、がっくりと腰を抜かしていた。
あなたたちは。
勿論、皆に破壊されて。
「……。」
残ったのは、あの人の帽子だけ。
それを握るおれの力が、徐々に強くなる。
涙が、染みになった。
悟空は知っていた。
少年の気持ちを。
でも。
目の前に立ちはだかる人造人間達を。
破壊する以外に、なす術はなかった…。
「…すまねぇ。」
「いいえ…。」
分かってる、分かってるから…。
「……。」
「……よし、ドラゴンボール集めっか!!」
「…え?」
「本当にいい奴にして、生き返らせてやろうな…。」
「…! …はいっ!」
+-+-+-+-+
「…そう言う事だったのか。」
「…うん。 …でもね、13号さんがおれの事を覚えてなくても…別にいい…!」
「……。」
「 “今” があるだけで、おれは十分なんだ…。」
少年の表情は笑顔だった。
いつもの、俺に向ける笑みには程遠い。
目の下はまだ赤く、寂しげで。
俺はそんなこいつの表情を、見たくは無い。
そう思えるのは何故か。
「…、…いや…。」
「…?」
「俺は…破壊される前のお前との記憶が無くても、お前を知っていたのだろう。」
知らなければ、俺はここにはいないだろう。
お前との日常が、心地良いとも思わない筈だ。
記憶には無くとも、どこかで残っていたんだ。
お前の存在が…。
「13号さん…。」
少年は拍子抜けした。
渇いたはずの涙が、また零れた。
「うぅ…っ!」
「…な、泣くな」
「…っ、だってぇ…!!」
再度、小さな身体が俺に抱き付いた。
俺はそれを潔く受け入れ、優しく抱きしめてやった。
「…もういなくならないでね。」
「あぁ。」
「あと、おれの事忘れちゃ駄目だよ?」
「…無論だ。」
目的を無くした今。
俺にはもう、お前しかいない。
end
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画力に自信がない故、メジャーCPは見る派に移行して、マイナーなキャラばかり描く傾向アリ。…故に、いつもぼっちです(泣)
愛用するPCはMacBookPrp、ソフトはPhotshop、Illustratorを初心者並みに扱っています…。