真っ白な心 雲の様に掴めない存在 憎めない…アイツ。
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まず初めに
中日ドラゴンズ、セ・リーグ連覇おめでとーう!!
…やっとかって感じですけど(汗)
3タテは流石にショックだったですよ…えぇ…。
はい、切り替えて今日は…文才の乏しい読みものです。
・ヒーローくんの出生妄想過去話。
・一児のお父さん会話。
・一部、たったひとりの最終決戦沿い。
昨日追悼した方がメインです。
それはまだ、彼等が生きていた頃の話…。
「おい、てめぇ…いつ“親父になった”んだ?」
「ん?」
第一声を放ったのは、いつも以上に不機嫌そうなバーダックだった。
惑星カナッサから帰ってきて数日、束の間の休息を、惑星ベジータで過ごしていたのである。
バーダックは、最近実の息子が生まれたばかり。
下級戦士の息子は、それ同様に力に恵まれず…どこか偏狭の地へ送り込まれる事がほぼ決まりつつあった。
彼は戦闘にしか興味のない純粋なサイヤ人であり、息子を気にかける素振りは一切見せなかった。
そんな息子に素っ気ないバーダックだが、彼の耳にとある情報が入ってきたのである。
「オレは知らなかったぜ…。トーマにも“息子”がいたなんてよ」
「…あぁ、そう言うことか」
彼、トーマは苦笑いを零した。
バーダックとは昔からの付き合い、友人と言う存在を越えた、仲間である。
「親父になったと言っても…生まれたのはまだ、ほんの1週間と6日前だぞ?」
「なんですぐいわねぇんだ」
「機会が来れば言おうと思っていたさ、ただバーダックが聞くのが早かっただけで」
「そう言うことは、いち早く伝えろってんだ」
「ははっ、すまん」
トーマは読んでいた書物を閉じると、ゆっくりと腰を上げた。
バーダックは目で追うだけである。
「少し、様子を見てこようか」
「やめとけよ。 息子のことなんざ気にかけていたら、戦闘の妨げになるぜ」
「いや、お前はそうだとしても…おれは違うんだ」
「…何が違うってんだ、同じ下級戦士の息子だろうが」
「俺は…息子がいるから、必ず生きて帰ろうと思える」
トーマは、柔和な表情だった。
彼はバーダックの信頼する仲間でありながらも、性格は真逆と言っていい。
粗暴なイメージのあるサイヤ人にしては、やけに人が良かったのである。
バーダックは、ケッと舌打ちした。
「んじゃあ、お前の息子を見せてもらうか…」
「あぁ、きっとカカロットとも仲良くできるぞ」
「弱いモン同士でか?」
ははは、と揃って笑いを零した。
しかし、2人とも心の中では分かっていた。
息子達が、仲良くできる事はないんだと。
トーマの息子もまた、戦闘力に恵まれないサイヤ人であり。
遠い偏狭の地へ、送られる運命にある…。
-+-+-+-+-+-+-+-
「クロノス?」
「あぁ、異国の言葉でな…“時”を意味する」
「へぇ、随分と洒落た名前を貰ったじゃねぇか」
「こればかりはな。せめて、親父としてしてやれる事をとさ」
「馬鹿みたいに立派な親父だな」
ガラス越しに、彼等の息子がいた。
小さなカプセル状の中で眠る息子達は、共にこれからを、1人で生きてゆく。
両親の手で育たれる間もなく…。
目を細めて、届かない所にいる息子を眺めていたトーマは静かに喋り出す。
「…クロノスは、お前の息子よりも未熟なんだ」
「何?」
「ほら、一回りも二回りも小さいだろ?」
カカロットの2つ隣には、確かに二回り程小さな赤ん坊…“クロノス”が眠っていた。
クロノスはいわゆる、未熟児なのである。
「クロノスは戦闘力を持たないんだ」
「戦闘力を持たねぇだと…? ゼロってことか?」
「あぁ…偏狭の星へ飛ばされてしまえば、きっと直ぐに死んでしまうだろう」
「……」
バーダックは黙ってしまった。
先程言った事を、深く後悔しながら。
「だから、少しでも親父として息子に尽くしたい」
「そうか」
ガラス越しから笑みを浮かべながら息子を見る、トーマの姿はまさに父親の顔だった。
すると眠っていた彼の息子が、父親の気配を感じ取ったかのように、目を覚まして泣きじゃくった。
やがてその泣き声は波紋のように広がり、赤ん坊は皆泣き始めた。
「…クロノス」
「おいおい、カカロットまで…」
ピピッ
2人のスカウターに通信が入った。
新たな地上げの星が決まった知らせだ。
「…次は惑星ミートだとよ、こりゃあ直ぐに終わるな」
「そうだな」
トーマは名残惜しそうに、自分の息子を見つめた。
そして、またふっと笑いかける。
「生きるんだ、クロノス。
サイヤ人としての誇りを、捨ててしまっても構わない。
だから、立派に育ってくれ…。」
そう言い残して、彼らは惑星ミートへと飛び立つ。
――これが、息子との最後の対面だとは知らずに。
-+-+-+-+-+-+-+-
「トーマ!!」
急な偏頭痛によって1人隊列を離れていたバーダックに、衝撃が走った。
それは、本当にほんの数分であったにも関わらず。
仲間が、全滅していた…。
「くっ…」
辛うじて意識があったのは、トーマだけだった。
バーダックが血相を変えて駆け寄れば、致命傷を負った彼の体を支える。
「どうした!? まさか、ミート星人なんかに…」
「…ちがう。…奴らは直ぐに全滅させた…」
「じゃあ一体誰が!」
「…フ、フリーザだ…。奴が…、裏切りやがった…」
「…なんだと…」
仲間が、無残にも殺された元凶。
それは確かに、フリーザが惑星ミートへ送り込んだ刺客の仕業であった。
目障りなサイヤ人を皆殺しにするために…。
「がはっ…! …お、俺はもう駄目だ…、バーダック…お前は直ぐに惑星ベジータへ戻れ…。
…仲間を集めて…フリーザを…」
「てめぇ、もう駄目だと…?! 息子の為に生きて帰るんじゃなかったのか!!」
「…、…そうしたかったが…この体じゃ、もう無理だ…。 だから…バーダック…俺の代わりに息子を…
クロノスを…頼…む…」
「頼むって…」
「そして…奴に…フリーザに…サイヤ人の…強さを見せて…や…れ……」
「…! おい、トーマ!トーマ!!」
彼は、最後まで父親らしく息子を思い、静かに瞳を閉じた。
全体重は引力に従い、もう意識を取り戻すことさえない事を物語る。
バーダックは無表情だった。
その心の中では、怒りと悲しみと悔いが交差する。
「…! …くっ!?」
すると再度、バーダックに偏頭痛が生じた。
カナッサ星人から受けた拳によって、彼の頭には未来のビジョンが映し出される。
そこに映ったのは、赤い胴着を着た猿の尾がある少年と、己の息子らしき青年だ。
『悟空さん、おれも一緒に戦います!』
『でぇじょうぶか?“クロノ”』
『はいっ!』
「…っ、…“クロノス”…?」
意識がはっきりすれば、ふと、トーマの息子の姿を思い出す。
今のビジョンが意味するのは…。
「…トーマ、俺達の“息子”は、未来で仲良くやってるみてぇだな…」
彼の死に顔は、あの時の父親として息子に微笑む表情そのものであった。
-+-+-+-+-+-+-+-
-+-+-+-+-+-+-+-
そして、現代。
地球では、特に大きな争いもなく、平和な日々が流れていた。
「13号さん、おれと組み手をしてくれませんか?」
「…クロノ? どうした、急に…」
「…なんか、強くならなきゃいけないと思って!」
“彼”の息子が、立派に成長して今を生きる。
最高のパートナーを見つけて…。
『生きるんだ、クロノス』
end
オレ妄想しすぎ!(ぉぃ)
トーマお父さんです。 ちょっとえらい事になってしまいましたが…。
本当は昨日のイラストとセットで更新したかったんですが、間に合いませんでした(汗)
しろひろ。でのヒーロー(クロノ)くんの出生はこんな感じです、ハイ。
昨日も言っていましたが、我が家のヒーローくんはタイムスリップしてます…。
年表で言えば…
○エイジ737年 惑星ベジータにて、カカロットより 13日遅く 産まれる。
偏狭の惑星へ移動の際、何らかの方法でタイムスリップ。
ヒーロー(クロノ)の消息が絶たれる。
○エイジ752年 悟空がピッコロ大魔王と争う一年前。
消息を絶っていたヒーローのポッドがこの時代に
タイムスリップし、地球に降り立つ。当時0歳。
○エイジ767年 人造人間19、20号が襲来。
ヒーロー15歳、自身の正体も分からずに地球にひっそりと暮らしていたが
悟空と出会い、自身がサイヤ人である事を知る。
後、悟空抹殺を目的に動き出した13~15号と出逢う。
…こんな感じです、ややこしーい!!
あれ?そういえば、ヒーローくんと13号の出会い話なんかは、まだ公開してない…かしら(汗)
まぁ、誰が見るんだって話ですけど(苦笑)
またまた自由すぎて失礼しましたっ!(逃)
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訪れた素敵なお嬢様方数。
プロフィール
HN:
南 瓜々(みなみ ちゃちゃ)
HP:
性別:
女性
職業:
どっかの指導員
趣味:
イラスト、ゲーム、野球観戦
自己紹介:
劇場版人造人間とDBHのアバターを愛してやまない成人済多情系(?)腐女子とはオレの事です。
画力に自信がない故、メジャーCPは見る派に移行して、マイナーなキャラばかり描く傾向アリ。…故に、いつもぼっちです(泣)
愛用するPCはMacBookPrp、ソフトはPhotshop、Illustratorを初心者並みに扱っています…。
画力に自信がない故、メジャーCPは見る派に移行して、マイナーなキャラばかり描く傾向アリ。…故に、いつもぼっちです(泣)
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