真っ白な心 雲の様に掴めない存在 憎めない…アイツ。
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瓜々にしては珍しく、銀河戦士で筐体ヒーローズ。
ほんと久々だったので、友情ゲージがLv3まで上がる事も今日知りました…(ぉぃ
ぐわーっ、とうとうこやつらも(友情ゲージが)13号を抜いた…!悲しいッ!
…ごほん。
瓜々はこやつら嫌いじゃないです。相棒がボジャゴクスキーさんなので(`・ω・´)
ところがどっこい、瓜々は実はビドザン派なんですよ。またマニアックな…。
…マニアックでもよろしければ、平和な銀河戦士の様子を伺ってみませんか?
メインはビドザン、ちょっぴりボジャゴク…です(笑)
銀河戦士のみなさん、大分性格可笑しくなってます(`・ω・´)キリッ
「…不味い!」
突如、豪快な声を上げたのはボージャックだった。
同時に、ガチャン!と皿が踊る音もする。
銀河戦士達は、只今ディナーの真っ最中…。
さりげない ひとことに。
「なんだこの味は! 世の中薄味が一番だと、何度言わせるんだ!!」
「…す、すいません。」
ボージャックに箸を突きつけられながら、へこへことしているのはビドーだった。
今日の夕飯担当が彼であり、どうもその味がボージャックの口には合わなかったらしい。
それを他の三人は、脇で苦笑いをしながら見ていた。
「し、しかしボージャック様、薄味薄味と言っていると、何処となく年寄り臭…。」
「なんだと!?」
ダァン!と再度豪快に机を叩く音が響く。
その強さのあまり、なんと机は真っ二つに避けてしまった。
ザンギャとブージンはそれを察知してか、自身の食事が盛られた皿だけは死守。
しかし、ゴクアの皿は無残にも音を立てて割れてしまった。
ビドーは言うまでもない…。
「(し、しまった…つい本音が)」
「ホホホ、火に油…。」
「呆れた奴ねぇ…。」
ブージンが他人の不幸に笑い、ザンギャは呆れ顔で食事を進めた。
皿が割れたゴクアはと言えば、“今は”そんな事はお構いなしである。
先ほどの一言に、怒りを買ったのはボージャックだけではなかったのだ。
「おい、ビドー!ボージャック様に失礼だぞ!許すまじき言葉だ、死んで償え!!」
「うおっ?! ゴクア、は、箸を投げるな! 刺さる! 刺さるっ!!」
「お、おい…。」
ボージャックを余所に、ガチャンガチャンと2人の派手な争いが始まった。
ビドーは暫し、ゴクアから箸を投げつけられる羽目になるのである…。
-+-+-+-+-+-+-
「けっ…。」
夜も更けてきた時刻、ゴクアに散々な目にあったビドーは少々ふてくされながらも後片付けに追われていた。
ボージャックはああ見えて綺麗好きであり、清潔感には煩い男なのである。
しかし、ふてくされる原因は他にあった。
実は銀河戦士内の中で、一番料理に凝るのはビドーだ。
栄養管理も配分を考え、皆に適した物を作っているのである。
食事当番はローテーション式であり、1日毎に代わるようになっている。
特に一番若いゴクアは、稀に調味料を間違えて散々な食事を出したりと、料理面では疎いのだが。
「ボージャック様は、そんなゴクアの飯を旨い旨い言うんだよな…。」
これもまた愛なのか何なのか。
ゴクアとボージャックの恋仲は誰もが知る事だ。
そのせいもあるのか、ボージャックはゴクアに甘い。甘いったら甘い。
そしてそのゴクアの料理をケチ付ければ、雷が落ちるのはもってのほかだ。
「くそう! ゴクアゴクアと、ボージャック様もボージャック様だぜ…!」
「まだやってたのかい? 手際の悪いやつね。」
「! ザ、ザンギャ…。」
やけくそに皿洗いを進めていると、厨房に顔を出したのはザンギャだった。
呆れた表情で腕を組み、就寝に就く前なのか服装はネグリジェ姿。
いくら付き合いの長い仲間同士とはいえ、5人の中の紅一点に、ビドーは少々緊張を覚えてしまった。
「なんだよ、まだ寝てなかったのか。」
「アンタの独り言がうるさくてねぇ、寝るに寝れないのよ。」
「…! わ、悪かったな…。」
ぶっきらぼうにそう答え、皿洗いを進める。
ザンギャはその後ろ姿を見ながら、何故か小さく笑っていた。
「…な、なんだよ。」
「いや、アンタも可哀相な奴だと思ってねぇ…。
“あんなに美味しい”食事をボージャック様にケチ付けられてさ。」
「…え。」
そのさり気ない一言に、ビドーの手は止まり、持っていた皿が床に滑り落ちた。
無論、その皿は無残にも音を立てて割れ果てるが、音を聞いた途端にビドーの表情は青ざめた。
割ったのは、ザンギャの皿だ。
「…!! す、すまん!」
「あーあー…。その皿は高いんだよ、どうしてくれるの。」
「こ、今度詫びる…、…いっ!」
焦って割れた皿に手を伸ばしたのが悪かったのか。
なんと次は、破片で指先を切る失態をおかしてしまった。
切り口は深く、ジワジワと痛みと血が滲む。
「何やってんのよ…。」
「あぁ…本当だよな…。」
もはや自分でさえも呆れてしまった。
ザンギャはそんなビドーの光景に、大きく溜め息をつく。
破片を避けて、指先の傷を見つめる彼に近寄れば、何処からともなく出してきたのは。
「見せなよ。」
「…!」
一回り大きな手を小さな手が支えると、傷を隠すようにテープ状の物を貼り付ける。
髭面の男には似合わない、可愛いくまさんの描かれた絆創膏だ。
「これで大丈夫でしょ。」
「…ザ、ザンギャ…。」
「さ、さっさと片づけてしまいなよ。」
ヒラヒラと手を振り、ザンギャは自室へと戻っていった。
ビドーは終始、その姿を見送ったまま身動きが取れず。
ようやく緊張が解けると、貼られた絆創膏を眺め、申し訳ない気分になった。
「…礼、言い損ねた。」
-+-+-+-+-+-
翌日。
「あっ、ビドーさんとザンギャさんだ。」
「む…そうだな。」
都で買い物を楽しんでいたヒーローと13号が、とある二人組の一部始終を発見した。
ガラス越しから、ザンギャとビドーが見つめる先には、いかにも高そうな皿が並んでいる。
「そうねぇ、次の皿はこれにしようかしら。」
「ひゃ、100万ゼニー…!? た、高ぇ…!!」
「だから、言ったでしょ。高い皿だって。」
「し、仕方ねぇか…。」
機嫌の良さそうなザンギャと、苦笑いを浮かべたビドーは、そのままヒーローと13号に気付く事なく店の中に消えた。
その様子を見て、自然とヒーローの表情に笑みがこぼれた。
「やっぱり、いつ見てもお似合い!」
「…ただの金蔓にしか見えんが…。」
世界は実に平和である…。
END
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訪れた素敵なお嬢様方数。
プロフィール
HN:
南 瓜々(みなみ ちゃちゃ)
HP:
性別:
女性
職業:
どっかの指導員
趣味:
イラスト、ゲーム、野球観戦
自己紹介:
劇場版人造人間とDBHのアバターを愛してやまない成人済多情系(?)腐女子とはオレの事です。
画力に自信がない故、メジャーCPは見る派に移行して、マイナーなキャラばかり描く傾向アリ。…故に、いつもぼっちです(泣)
愛用するPCはMacBookPrp、ソフトはPhotshop、Illustratorを初心者並みに扱っています…。
画力に自信がない故、メジャーCPは見る派に移行して、マイナーなキャラばかり描く傾向アリ。…故に、いつもぼっちです(泣)
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